うつ病でも幸せ,理不尽な目に遭っても、いつでも温厚であるための方法5選 「怒り」「仕返し」のデメリット13選

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うつ病でも幸せ,理不尽な目に遭っても、いつでも温厚であるための方法5選 「怒り」「仕返し」のデメリット13選
 


少し前に、某ドラマの「やられたらやり返す。倍返しだ!!」というセリフが流行りましたね。

このセリフが人気になること自体が、人間の復讐への強い欲求を表しているように感じます。

確かに、スカッとしますからね。

ですが復讐は本当に自分のためになるのでしょうか?

理不尽な目に遭ったら、怒りを感じ、仕返しをしたり、人を傷つけたりする人もいます。

ある研究によれば、怒りを発散すると怒りが減るどころか、増すばかりだということです。

怒りは怒りを生みます。負の連鎖に陥り、人を不幸にします。

怒りは問題を決して解決してくれません。

怒りをコントロールする方法


『地​の​柔和​な​者​たち,義​を​求め,柔和​を​求め​よ』

という有名な言葉があります。

理不尽な目に遭った時できることは、正しいことをする、温厚であるようにする、ことを勧めています。

この格言はすでに温厚な人に語りかけています、つまり継続的に努力するように勧めています。
 

温厚であるためにできること


温厚であることは美しい絵に似ています。

美しい絵は、たくさんの種類の色を使います。

同じように温厚なたくさんの行動をとる必要があります。

①平和を作り出す

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『できる​なら,あなた方​に​関する​かぎり,すべて​の​人​に​対し​て​平和​を​求め​なさい』

という言葉があります。

どんな人とも平和な関係を保つよう、平和を作り出すように勧めています。

平和を作り出すには、仲違いをできるだけ早く解決することが大切です。

そうすれば、状況が悪化するのを避けられます。

注意すべき点は、すぐカッとする人や激怒する人と関わらないということです。

ある研究調査によると「暴力は学習するものである」とのことです。

暴力的な人、怒りっぽい人、すぐ仕返しする人と付き合っていると、「朱に染まれば赤くなる」ということわざがあるように、必ず影響を受け、自分も次第に同じ行動をとるようになります。

怒りっぽい人は避けるようにしましょう。

②復讐しない


『自分​で​復しゅう​を​し​て​は​なり​ませ​ん。むしろ[神​の]憤り​に​道​を​譲り​なさい。こう​書い​て​ある​から​です。「復しゅう​は​わたし​の​もの,わたし​が​返報​する,と​神は​言わ​れる』

この言葉は、復讐する権利は神にあるので、自分で復讐してはいけない、という意味です。

復讐は神の役割であって、人間の役割ではないのです。

復讐したい、と思った時は、神に委ねましょう。

決して、私たちが自分で復讐して、自分の手を汚してはならないのです。

仕返しは、あなたがされたことをそのことをしてきた相手にやり返すことです。

言い換えてみればそれは「復讐」のようなものです。

復讐という言葉をきくとあまり良いイメージをもてない人もいるのではないでしょうか?

でも、同じことをやり返すという気持ちにになるということは、相手のことを心のどこかで憎んでいるのでしょう。

または、苛立ちやムカつき、許せない気持ちがあるのです。

歴史の中でも行なわれてきた「目には目を」「歯には歯を」を実践することになるのです。

それは、ずばり「復讐」になるわけですね。

人間による復讐は不幸の入り口です。

復讐には多くのデメリットがあります。


(復讐のデメリット)

1、人を消耗させ疲れさせる

2、健康に悪い

3、自分の心に傷が残る(復讐しても残るのは虚しさだけ)

4、幸せになれない

5、相手から嫌われるリスクを負う

6、相手に縁を切られるかもしれない

7、相手は自分がしたことを忘れ、あなたの仕打ちを人に言いふらすかもしれない

8、うわさが広まれば自分の評判を落とすことになるかもしれない

9、人から意地悪な人と思われるかもしれない

10、ますます憎み合うことになる

11、復讐の循環が始まり、いつも緊張状態になる(負の連鎖)

12、復讐すると自分に返ってくる

(それは引き寄せの法則や類は友を呼ぶという考え方です。あなたが相手と同じように人が嫌な気持ちになることをすれば、あなたもその相手と同じような低レベルになります。要するに、あなたは相手と同じレベルになり、因果応報で同じことを他の人からされるようになってしまうのです。)

13、自分だけでなく周りの人も傷つける


相手への復讐心を持ち続けるのは、自分を憎しみの監獄に閉じ込めるようなものです。

相手を許して早くその監獄から出なくてはいけません!


有名な歴史上の人物イエス・キリストは侮辱されても仕返ししませんでした。

神が罰してくださると信じていたからです。

よく日本人は「お天道様が見ている」と言っていました。

何かしらの形で悪いことをすれば返ってくるものです。

54年生きてきた私の今までの経験では、因果応報はあるのではないかと思っています。

有名な格言にも『人は自分が撒いたものを刈り取る』という言葉があります。
自分のした事が良いことも悪いこともその人に返っていきます。
しかも、返ってくる時には「私はここまでしてない!」と思うほど、数倍になって返ってきます。

なので、悪いことはせずに良いことをしましょう。
自分が手を汚すまでもなく、きっと罰が当たります。

仕返しは、なんの解決にもなりませんし、そんなことすれば、自分に悪いことが返ってきます。

それよりはそんなのほっておいた方がいいです。

いじめ、嫌がらせはくだらないものですから、相手にしないことです。

神に復讐を委ねる、この精神態度は心身の健康を保ち人間関係を良好に保つための秘訣です。

③敵を愛する


『あなた​の​敵​が​飢え​て​いる​なら,食べ​させ​なさい。渇い​て​いる​なら,飲む​物​を​与え​なさい。そうすれば,燃える​炭火​を​彼​の​頭​に​積む​こと​に​なる​の​で​ある』

これも有名な格言です。

『敵を愛する』よう勧めています。

家族や友人は敵ほどの憎い存在ではありません。

そうであれば、愛を示すのは不可能なことではありません。

気に障ることを言ったり、傷つけることを言う人に、愛を示し優しく接するなら、相手は態度を和らげて自分に優しく接してくれるようになるかもしれません。

そうすれば、負の連鎖を断ち切ることが出来ます。

相手はこれまで、傷つけられたら傷つける、という負の連鎖の中で生きてきたのかもしれません。

でもあなたの愛を受けて、感化され、その人の善良な一面が現れて、生涯の友となることさえあります。

④感情を制御する


『悪​に​征服​さ​れ​て​は​なり​ませ​ん』

という言葉があります。

「感情を制御する」ことを勧めています。

理不尽な扱いをされても消極的なことを、くよくよ考えないことです。

何か嫌なことをされて消極的な感情をぶつけやすい相手は、家族や友人です。

家族や友人に消極的な感情をすぐにぶつけないようにしましょう。

家族や友人も悪気がなかったかもしれません。

何か嫌なことがあったのかもしれません。

カッとなって怒りに任せてすぐに何か言うと、後で言わなければよかったと後悔することも少なくありません。

感情を制御するのは、かなり難しいことに思えるかもしれません。

自分が感情的になっていると思えた時は、まず深く深呼吸しましょう。

怒りを表す前に、少し時間を置くようにしましょう。

普段から円熟した友達と交わることも助けになります。

何をされても怒らない、人格ができた友人から良い感化を受けることが出来ます。

⑤快く許す

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『善​を​もっ​て​悪​を​征服​し​て​ゆき​なさい』

という言葉があります。

つまり「快く許す」ことを勧めています。

自分の良い行いによって悪を征服することができます。

「許す」とは「怒り」という感情を捨て去ることです。

自分の感情を傷つける人のために「祈る」ことさえできます。

『敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい』

という言葉があります。

単に復讐をしてはいけないというだけではなく、もう一段階上の生き方です。

つまり、憎たらしい相手をも愛する、これこそが最上級の生き方なのです。

もちろん、最初から愛するのは難しいでしょう。

祈り

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まずは神にお祈りするのです。

例えば、こんな感じ。

神様、私にはどうしても憎くて許せない相手がいます。

どうかその人を愛することができるようになりますように。

許すことができるようになりますように。



最初は、歯ぎしりをしながらの祈りかもしれません。

怒りをぶちまけながらの祈りかもしれません。

ですが、祈っていく内に、少しずつ自分の復讐心が和らいでいくのが分かるはずです。

これこそが祈りの力なんですね。


祈ることの効果は科学的にも証明されています。

デューク大学が1986年から1992年に行った実験では65歳以上の4000人を調査したところ、毎日祈りをささげている人は、祈らない人よりもずっと長生きしたそうです。

祈りを送られる人にも、祈るという行為を行う人にも、祈りはよい効果をもたらすというのです。


ですから、ぜひ騙されたと思って祈り続けてみてください!


黙想する

怒るのをやめて穏やかな気持ちになれるよう、相手を思いやれるようになれるよう、時間をとって「黙想する」ことも有益です。

「誤解ではないだろうか?」

「自分の言動に落ち度はなかっただろうか?」

「私も以前に同じようなことを人に対してやったことがないだろうか?」

「悪気がなかったかもしれない。」

「あれは、あの人の癖で、誰にでもやってるのかもしれない。」

「仕返しして、自分は得するだろうか?」

「仕返しをして、損することが多いからやめておこう。」

「むしろ、相手に何か親切にして良い関係を築くのはどうだろう?」

「きっと相手は感動して自分のことを好きになってくれるかもしれない。」

「嫌がらせもやめるかもしれない。」

「たとえ相手が態度を変えなくても、自分は良いことをしたので気持ちがいいに違いない。」

などと考えることができます。


一般に燃えるゴミは1週間に2回はゴミステーションに捨てます。

普通、生活していると、心の中にゴミが溜まっていきます。

定期的に心をキレイにして、許すことを習慣にしましょう

こういったことは決して簡単なことではありません。

ですが、やってみる価値があります。

相手に穏やかに接して平和を作り出すなら、物事が良い方向に動き出します。


(快く許すメリット)

・自分が好きになる

・全てのエネルギーを自分に注げる

・モヤモヤやイライラから解放される

・穏やかに過ごせる

・怒りや憎しみや復讐の人生から自由になれる。

・マイナスの気持ちがなくなり気が楽になる

・心も精神も軽くなって健康になれる。

(ある研究で爆発的な怒りは毒のような物で、脳卒中になる確率が怒らない人に比べて2倍高いということです。)

・温和、平和を作り出す人は幸福になれる。

・平和な人間関係を持てる。

・自分だけでなく酷いことをする相手を変化させることもできる。

・人から慕われる

・許して人に良いことを行う人は幸せな出来事に恵まれるようになる。


(実際にあった経験)

兄弟喧嘩のひどい家族がありました。

弟がお兄ちゃんの服をビリビリに破きました。

でもお兄ちゃんは怒りませんでした。

バイトをしてお金を稼ぎ、自分の服を買い、ついでに服をビリビリに破いた弟のために文房具を買ってあげました。

弟はお兄ちゃんのことが好きになりました。

2度とお兄ちゃんの物をめちゃくちゃにすることは無くなりました。

むしろ、お兄ちゃんに倣ってお兄ちゃんが喜ぶ行動をとるようになり、兄弟仲良くなれました。

お父さんにも変化がありした。

お兄ちゃんの行動を見て、感化され、もっと愛情深いお父さんになりました。

お兄ちゃんの悪行を善行で返す行為が、家族みんなに感化を与えたのです。

家族は次第に暖かい、居心地の良い関係に変化していきました。

お兄ちゃんは怒りでなく、善行によって対処したおかげで、仲の良い家族を得ることが出来ました。

大きな収穫です。

お兄ちゃんは幸せに暮らせるようになりました。

周りの家族も以前よりずっと幸せになりました。

善で悪を征服することは自分と周りの人を幸福にします。


人を許すことは、相手のためではなく、自分のためだと思うことが大切です。

相手を恨み、妬む日々は、決して楽しいものではありませんよね。

誰かに対する怒りや憎しみが頭の片隅にある限り、思い出してはイライラしてしまい、なかなか忘れることができません。

まさに負のスパイラル状態です。

そんな辛い気持ちが続くのは、人生の中で無駄な時間なので、なくしてしまいましょう。

「相手を許すことは、自分の気持ちが楽になるために必要」と考えれば、許すことに前向きになれるはずです。


自分も相手も「成長の過程」

完璧な人間はこの世にいません。自分も相手も、まだまだ成長の過程にいると思ってください。

未熟者だから失敗もするし、状況によっては人を傷つけてしまうこともあります。

それは、人間であれば誰もが経験することです。

「私もあの人も、完璧な人間じゃないんだ」と考えれば、広い心で相手を許すことができるはずです。



相手の背景を考える

人を許すためには、相手の立場にたって状況や気持ちを考えてみることも、大事な心得の一つです。

当時気づけなかった相手の本心が見えてくるかもしれません。

「なんであんなことを言ったんだろう」「自分にも原因があったのかな」など、相手の気持ちに寄り添ってイメージしてみてください。

「もしかしたら相手はあのとき、精神的に追い詰められていたのかもしれない…」と考えると、同情心すら湧くこともあるでしょう。

深く掘り下げていくことで、相手のことを少しでも理解でき、許すキッカケが見つかることもあります。



相手がしてくれたことを思い出す

あなたが許せないと思っている相手は、最初から憎らしい存在でしたか?

おそらく、違いますよね。

反対に、好意を寄せていた相手だったケースも多いのではないでしょうか?

信頼していた相手ほど、裏切られたショックは大きく、なかなか許すことができません。

こんなときは、かつて相手があなたにしてくれたことを思い出してみてください。

仕事でのミスをフォローしてくれたことや、落ち込んだときに優しく声をかけてくれたことなど、何か一つでも思い出せれば、憎い気持ちも半減するはずです。

自分の人生を大切にする


理不尽な扱いを受けた経験を変えることはできませんが、自分の見方や態度は変えられます。

自分の人生を楽しくするのも、辛くするのも、全て自分の考え方次第です。

他人のことで、イライラしたり落ち込んだりする時間は、何のメリットもありません。

怒ることには問題を解決する力がありません。

怒ること、仕返しをすることは事態をもっと悪化させるだけです。

相手に無駄なエネルギーと労力を使うのはやめたほうがいいでしょう。

マイナスな思いや考えは、あなたの人生までも壊してしまう可能性があります。

自分が幸せになるにはどうしたらいいのか、そう考えると相手と一線を引くことが最善策と気づけるはずです。

許せないという重たい感情は早めに手放し、毎日の小さな幸せをたくさん見つけて、人生を豊かなものにしましょう。

毎日を充実させれば、「許さない」という気持ちは自然と薄れて、気づいたら忘れていた、なんてこともありますよ。

怒るのをやめて、平和を作り出していく、悪ではなく善で相手に接するなら自分の世界は良い方向に変わっていくでしょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

皆さまの幸せを祈っております。