うつ病でも幸せ 優しさ思いやりは想像力からはじまる

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うつ病でも幸せ 優しさ思いやりは想像力からはじまる
 


優しいひと、思いやりのある人ってどんな人だと思いますか?

私は「優しい」人は「想像力」のある人だと思います。

「困ってる、助けてほしい」と思ってても言えない、言わない。

むしろ何も言わず、不機嫌になって嫌な態度を取る人さえいます。

そんな時に「あれ?この人、困ってるんじゃないかな?」と想像する事ができる人が「優しい」「思いやり」のある人だと思います。

そういうことは、人に興味をもったり、関心をもって観察してないと気付く事ができません。

「あの人、あんな嫌なこと言ったけど家庭で問題でもあったのかな?」

「今日は機嫌が悪いけど体調悪いのかな?」と怒る前にワンクッション置く事ができるようになり、「いやな人っ!!」と短絡的に頭にくることがなくなりました。

そうなると、自分自身が楽になれます。

怒ることもなくなり、ストレスを溜めることもなくなりました。

いやな事を言った人が後から「実は今日、○○があって落ち込んでたの」と告白される事もあります。

また「優しい」気持ちで人に接していると、相手の言った言葉の裏の本当の思いを「想像」し、知る事ができます。


母の例


ある日、同居している母が、何かと批判的で、私たちが言う言葉一つ一つに引っかかってきました。

自分がうつ病の娘2人のために、3人分背負わされて気合を入れて生きなければならないと嘆き、恨み言を言います。

妹は、母の態度に呆れて、母の言動に怒り、母と距離を置きました。

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ですが、私はすぐこの言葉を思い出しました。

『人​の​「洞察​力」​は​確か​に​その​怒り​を​遅く​する。違犯​を「​ゆるす」​の​は​その​人​の​美しさ​で​ある。』

すぐ怒らない秘訣は『洞察力』であると教えています。

『洞察力』とは、目に見えないことを、どれだけ理解できるかということです。

つまり『想像力』を働かせて、相手の立場に立って考えてみる、ということです。

もし、自分が無意識に人を傷つけてしまっていたら、相手にどうして欲しいでしょうか?

誰でも深く追求して、嫌味を言ったり、仕返しをしたりはしてほしくありません。

できれば、自分の事情を考えて、多めに見て、許して欲しいと思うのではないでしょうか?

そうするには「感情移入」し,他の人の身になって考える必要があります。

「感情移入」とは,他の人の痛みを自分の心で感じ取ることです。

どうすれば感情移入できるでしょうか?

その方法の一つは『想像力』を働かせることです。

それで私は、母の身になって考えてみました。

私の母は父から精神的虐待を受けたせいで、自律神経系のあらゆる病気を抱えています。

身体全体がガチガチに凝っています。

毎日全身の痛みに耐えて生活しています。

半年前までは、私が毎日母の全身を2時間かけてマッサージしてあげていました。

ですが、父から精神的虐待を受けて、私はストレスでうつ病が悪化し、自律神経系失調症の症状が現れて、胃は痛み、下痢と便秘を繰り返し、呼吸困難に陥り、心臓も痛むと言った症状が現れました。

とても母のマッサージができる状態ではありません。

それで半年間、一度も母のマッサージができていませんでした。

母の身体はきっと限界が来ていて、身体の悲鳴が心の悲鳴になって、不機嫌になって、心にもない非難、批判、恨み言を母に言わせているんだ、と思いました。

それで、母のマッサージをしてあげました。

毎日マッサージしましたが、3日くらいは凝りすぎていたので、母の機嫌は直りませんでした。

ですが4日目、ようやく母の表情が優しくなりました。

1週間経って、元の優しい母に戻り、感謝してくれるようになりました。

聞くと、母はずっと眠れていなかったようです。

1時間ごとに目が覚め、身体は痛むし、疲れは取れないし、体調が最悪だったようです。

どんなに辛くても愚痴を言わない母は、無意識のうちにネガティブな反応をしていたようです。

マッサージを毎日するようになって、夜熟睡できるようになって、気分も良くなって、以前のポジティブな母に戻りました。

母の態度に腹を立てて、言い返したり、喧嘩しなくて本当によかったと思いました。

ただでさえ辛い状況の母を、もっと苦しめ痛めつけるようなことをせずにすんだのは、「想像力」のおかげでした。

この度は、「想像力」の大切さをしみじみ感じさせられました。

表面的な相手の言動だけに目を留めて、すぐ反応しないのは本当の「優しさ」だと思います。

「優しさ」は心の強さだなぁと思います。

心の弱い人は、人の言動にすぐに腹を立てて、仕返しします。

自分の感情を制御できません。

ちょっとでも嫌なことをされると、やり返すのは「強さ」と勘違いしているのが私の父です。

父は必ず腹を立てて、怒りに任せて怒鳴ったり、嫌味を言ったり、ずっと根に持ちます。

結果、いつも周りの人を傷つけます。

そして周りの人は父に傷つけられることを恐れて、父と距離を置きます。

父はいつも寂しいと言います。

家族と一緒に住んでいますが孤独な人です。

誰にも相手されないからです。

「優しい」人にはみんなが寄ってきます。

「想像力」を働かせて相手を思いやれる「優しい」人は人生が豊かで幸せになれると思います。

感情移入 ― 親切と同情のかぎ


「人の痛みをいやせるのであれば,人生はむなしいものではない」と,ヘレン・ケラーは書きました。

確かに,ヘレン・ケラーは心の痛みの分かる人でした。

生後19か月のときに,病気の後遺症のため,完全に視力を失い,耳も聞こえなくなりました。

ですが同情心の豊かな一人の教師がヘレンに点字の読み書きを教え,後に発話の方法も教えました。

ヘレンを教えたアン・サリバン先生は,身体的な障害と闘うときに味わう挫折感を十分すぎるほど理解していました。

彼女自身もほとんど目が見えなかったからです。

それでもサリバン先生は努力を重ね,ヘレンの手のひらに“一文字ずつ書く”ことによって意思を通わせる方法を編み出しました。

ヘレンは,先生の示してくれた感情移入に大きな感化を受け,目の見えない人や耳の聞こえない人のために生涯をささげることを決意しました。

多大の努力の末に障害を乗り越えたヘレンは,同じ状況にある人たちのことを思いやることができたのです。

そしてそうした人たちを助けたいと考えました。

家族や友人は互いに愛を示したいと十分願ってはいても,人の痛みを和らげる機会をよく見逃してしまうことがあります。

それは単に他の人の必要に気づいていないのが原因かもしれません。

感情移入は,わたしたちの親切と同情の扉を開くかぎとなります。

思いやりを培う

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もともとよく感情移入できる人ではなくても,思いやりを示すというこの特質を培うことは可能です。

もしわたしたちがいっそうの注意を払って耳を傾け,観察力をさらに働かせ,想像力を用いてより頻繁に自分を他の人の状況に置くなら,以前にも増して感情移入できるようになります。

その結果家族間、友人間でいっそうの愛や親切,また同情を示したいと思うようになることでしょう。

感情移入の点で成長する方法

●耳を傾ける。

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注意深く聴くことによって,他の人がどんな問題に直面しているかを知ることができます。

そしてよく耳を傾ければ傾けるほど,当人が心を開いて感情を吐露してくれる可能性は高くなります。

●観察する。

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皆が皆,自分の感情や窮状について率直に語ってくれるわけではありません。

とはいえ,鋭い観察力を持つ人は,家族や友人が落ち込んでいるようなとき,また心を閉ざしてしまうとき,あるいは意欲を失っているとき,そのことに気づきます。

●想像力を働かせる。

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感情移入するよう自分を奮い立たせる最も強力な方法は,次のように自問することです。

『自分がその状況に置かれたら,どう感じるだろうか。自分ならどう反応するだろうか。何を必要とするだろうか』

まとめ

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「想像力」を働かせて、人を思いやれる「優しい」人間でありたいとつくづく思います。

一度限りしかない人生、自分の人生を豊かで意義あるものにするか、虚しいものにするかは、自分の心がけ次第だと思います。

環境や周りが自分を作り出すのではありません。

そう言ったものが自分の「幸せ」を形作るのではありません。

どんなに劣悪な状況にあっても、自分の考え方、心のあり方で自分を「幸福」にも「不幸」にもできます。

「想像力」を働かせて人に「優しく」接することのできる人は、周りの人を「幸福」にできます。

人を「幸せ」にできる人生って本当に豊かで結局は自分を「幸せ」にすることだと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたの生活が「幸せ」で満ちたものでありますように、お祈りしております。