2023-02-08 うつ病でも幸せ〜自分に合う病院〜お医者さんを探すポイント9選 うつ病でも幸せ〜自分に合う病院〜お医者さんを探すポイント9選 私は子供の頃から軽度のうつ病を患っています。これまでに6つの心療内科にかかりました。お医者さんによって、性格や考え方、治療方針、患者との接し方、経験、など異なります。自分に合ったお医者さんを見つけることは大切なことです。 お医者さんを探す際のポイント ①お医者さんが精神的に健康②よく話を聞いてくれる③説明が丁寧(治療法・薬についてなど)④経験豊か(薬の投与が適切・表情や声で状態を把握してくれる)⑤相性の良いお医者さん(性格・癖・表情・物腰・雰囲気・言葉遣いなど、自分に合うお医者さんだと癒される・ストレスがない)⑥患者をあまり待たさない⑦通院しやすい⑧看護婦がいる(自立支援制度を活用していれば、血液検査を無料でしてもらえる)⑨ストレスを感じたら病院を変える(自分に合うお医者さんはきっと見つかる・うつ病に我慢は禁物) 心を病んでいるお医者さん 私は心療内科を転々としました。ある心療内科のお医者さんは、すでに心を病んでいるようでした。うつ病はうつる病気です、うつ病患者を診ているうちにお医者さんも、うつ病になってしまうのです。病院で飛び降り自殺したお医者さんもいる、という話をきいたことがあります。そのお医者さんは暗い顔つきで、目も笑っていません。むしろ、きつい目つきをしていました。お医者さんの顔を見ただけで、気分が沈みました。 しかも、私が症状を話すと、いきなり「うつ病というものは10人10色なんですよ!同じ症状の患者は1人もいないんですよ!」ときつい口調で説教されました。一体、何が言いたいのか全くわからず、ただ叱られた、という感じで診察が終わり、薬を処方されました。薬の飲み方や副作用などの説明もありませんでした。私より心を病んでいるお医者さんには関わりたくない、と思い通院しませんでした。 合わない治療法 次にかかった病院のお医者さんは「精神療法をしましょう」と言いました。毎日あった出来事とその時感じたことを書き記し、お医者さんに見せるという方法です。この方法は、私にとって、かなりストレスでした。起き上がることもできず、寝たきりで、座って書く気もしません。その病院も一度限りで行かなくなりました。 経験のないお医者さん 次の病院は、若い医師でした。よく話を聞いてくれ、薬の説明も丁寧でした。ですが、いきなり、かなりきつい薬を処方され、副作用がひどく、吐き気、頭痛、めまい、立ちくらみで、起き上がることができず寝込んでしまいました。食事も取れなくなりました。2〜3日飲んで、どうしても副作用がひどく苦しいので、お医者さんに相談しました。薬が合わないということで、他の薬を試しましょうと言われました。その薬も副作用がひどく、日常生活が送れません。寝たきりで、鬱状態も悪化するだけでした。2〜3種類の薬を試しましたが、全て合わず、強い副作用に苦しめられました。治療を受ければ受けるほど、うつ病は改善するどころか悪化し、身体もボロボロになって絶望しました。この病院も行かなくなりました。 経験のあるお医者さん 友人の勧めで、経験のある良いお医者さんがいるということで、ちょっと遠い病院にかかるようになりました。そのお医者さんは年配で、経験が豊富で薬の処方が上手でした。以前の若いお医者さんのように、いきなり強い薬を処方するということはしませんでした。色んな薬を試してくれました。躁鬱病も疑われ、躁鬱病の薬も試しました。結局、どの薬も、うつ病改善には効果が出ず、最後には「重度のうつ病なので電気ショック療法を受けるのはどうですか?」と言われました。ネットで電気ショック療法についてメリットとデメリットを調べました。やはり怖くて電気ショック療法は受けないことにしました。お医者さんが「あなたに処方できる薬は全て試しましたが、効果なかったですね、新薬が出たので、最後にこの薬を試しますか?」と言いました。それがレクサプロという薬です。この薬は、ある程度の効果が認められました。副作用は全くありませんでした。この薬を飲む前の私は、母に声をかけられても、返事や相槌を打つことさえできませんでした。病院も母に付き添ってもらい、症状を代わりに話してもらっていました。車の運転もできず、母に運転してもらい通院していました。暗い出口のないトンネルの中にいるような気持ちで、一日中ベッドに横たわり「死にたい、死にたい」とだけ思って過ごしました。誰かと会話することもできませんでした。トイレに行くのも億劫で出来るだけ我慢し、お腹が空いても台所に行くこともできず、ベッドから手の届く机の上に、お菓子を置いておいて、寝ながら食べていました。全くの絶望状態で、1分1秒生きるのが辛く苦しい日々を送っていました。レクサプロを飲んで、話ができるようになりました。徐々にできることが増え、料理もできるようになりました。相変わらずほとんど寝たきりですが、絶望感は無くなりました。「死にたい」という気持ちを紛らわすために、YouTubeを見たり、物販の在宅ワークもできるようになりました。絶望感から解放してくれたお医者さんには感謝していますが、一つ問題がありました。この病院は家から車で片道50分かかる距離です。 待ち時間も長く、最低1時間は待たされました。通院は大仕事でした。しかも、年老いた母に運転してもらい連れて行ってもらっています、かなりの負担をかけています。母は軽い痴呆症を患い、薬も飲んでいます。これ以上、母に負担をかけたくないと思いました。 良い病院の条件 通いやすい病院・相性の良い医者・待たされないと言う条件がそろえば、うつ病患者にとって、病院に通うハードルはかなり低くなります。私はまず自分でバスに乗って通える、家から近い心療内科を探しました。今回は、薬を色々試す必要もありません。 すでに飲んでいる薬を処方してくれればいいので、自分で通うことができさえすれば、どんな病院でもいいと思いました。それが現在通っている病院です。運良く、相性の良い先生でした。腰が低く、優しく、いつも笑顔で、よく話を聞いてくれます。薬の説明も丁寧で、写真付きのわかりやすい説明書を見せながら教えてくれます。患者の話が長くなりそうなら、自分の代わりに看護師に話しを聞かせます。そして、治療やアドバイスに必要なことだけ、先生から指導してもらえます。このような方法を取っているので、病院で長く待たされることもありません。何より、先生と話すだけで癒されます。先生は治療薬のようです。先生と会って話しただけで、元気になれます。うつ病患者にとって、薬の処方も大事ですが、お医者さんとの相性も大切だと思います。先生が優しい、会うと元気になる、話しやすい、病院に通いやすい、近い、待たされない、という点も大事です。病院に通うのが憂鬱になるような要因があると、長続きしません。自分に合うお医者さんに出会えるまで、病院を転々とするのも良いことだと思います。うつ病患者は特に我慢は禁物です。 病院を転々とするデメリット もし、障害年金を受け取りたいと思っているなら、せめて1年半は初診の病院で治療を受けたほうがいいです。転々とすると、障害年金の手続きが複雑になり、お金をかけて専門の労務士さんを雇うしか方法がありません。障害年金を受け取ってしまえば、どの病院に行っても問題ないと思います。 最後に お医者さん選びは、うつ病を患っている方にとって、かなりストレスの大きな問題です。最初にかかったお医者さんが、たまたま気の合う良いお医者さんならラッキーですが、なかなかそうはいきません。友人や親族に良い病院を知っているか尋ねるのも良い方法です。病院選び、お医者さん選びは、うつ病が良くなるかどうかの要です。うつ病の方が病院を探すのは本当に大変ですが、誰かに頼りながら、腕の良い、相性の良いお医者さんを探してくださいね。最後までお読みくださり、ありがとうございました。あなたの生活がより幸せで満ちたものでありますように祈っております。